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COLUMN
コラム
経営判断に使える数字とは何か。
本コラムでは、会計・財務・経営管理の視点から、
中小企業経営に役立つ実務的な考え方やヒントを発信しています。
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DDSを活用した事業再生事例
赤字や債務超過の状態が続くと、追加融資が難しくなり、資金繰りが先細りしやすくなります。 一方で、財務改善は「コスト削減」だけでは解決しないケースも多く、返済負担の設計(金融機関との合意形成)が再生の成否を分けます。 本記事では、DDS(Debt Debt Swap)と 資本性劣後ローンを組み合わせ、赤字・債務超過企業の財務を立て直した匿名事例をご紹介します。 1. 企業概要 業種:BtoBサービス業(固定費比率が高く、売上変動で利益が振れやすい構造) 課題:赤字が継続し債務超過が進行。金融機関からの追加融資が出にくい状態 2. 改善前の状況(概要) 年商:約2.4億円 営業利益:▲2,000万円(赤字) 純資産:▲5,000万円(債務超過) 借入金:約1.6億円(複数行) 年間返済額:約1,800万円(返済が資金繰りを圧迫) 資金繰りが逼迫し、採用や投資が止まり、売上回復の打ち手も打てない―― いわば「守りに入った瞬間に、さらに弱る」状態でした。 3. 施策:DDSで既存借入の一部を資本性劣後ローンへ入れ替え DDS(Debt Debt Swap
1月5日読了時間: 3分


資本性劣後ローンとは?――「借入なのに、資本に近い」資金調達の考え方
資金調達というと、一般的には「融資(借入)」か「出資(資本)」のどちらかを思い浮かべる方が多いと思います。一方で、近年の中小企業支援の現場で活用が広がっているのが 資本性劣後ローン です。 資本性劣後ローンは、形式上は“借入”でありながら、金融機関の評価上は“資本に近い性格”を持つ特殊なローンです。そのため、 財務体質を改善しながら成長投資の資金を確保したい企業 にとって、有力な選択肢になり得ます。 「資本性」「劣後」とは何が違うのか 資本性(=資本に近い) 資本性劣後ローンが資本に近いと言われる理由は、主に次の点にあります。 返済期間が長い (長期での設計が多い) 業績に応じて返済負担を調整できる設計 (一定の条件下での柔軟性) 金融機関の審査・管理の中で、 自己資本に準じて扱われるケース がある 結果として、金融機関から見ると「短期で資金繰りを圧迫する借入」とは異なり、 企業の下支えになる資金 として位置づけられやすくなります。 劣後(=返済順位が後ろ) 劣後とは、万が一の局面(倒産・法的整理など)で、他の一般債権者よりも 返済順位が後ろ
2025年12月30日読了時間: 4分


「社外CFO」という選択肢が中小企業にもたらす価値
CFO(最高財務責任者)という役割は、大企業のものだと考えられがちです。しかし近年、中小企業においても「社外CFO」という形で、財務の専門家を活用するケースが増えています。 社外CFOは、経営者の右腕として、財務・ファイナンスの視点から意思決定を支援する存在です。単なるアドバイザーではなく、資金繰り、投資判断、金融機関対応などに実務レベルで関わります。 中小企業が社外CFOを活用するメリットは、固定費を抑えながら専門性を取り入れられる点にあります。フルタイムでCFOを採用するのが難しい場合でも、必要なタイミングで高度な知見を活用できます。 数字を通じて経営を整理し、次の一手を考える。社外CFOは、経営者が本来の判断に集中するためのパートナーです。
2025年12月22日読了時間: 1分


資金繰りが不安定になる会社に共通する3つの原因
黒字なのに資金が足りない。売上は伸びているのに、常に資金繰りに不安がある。こうした状態に陥る企業には、いくつかの共通点があります。 資金繰りが不安定になる原因の一つは、将来の資金の動きが見えていないことです。入金と支出のタイミングを把握せず、感覚的に経営してしまうと、思わぬタイミングで資金不足が起こります。 二つ目は、投資や借入の判断基準が曖昧なことです。「今なら借りられるから」「設備が必要だから」といった理由だけで判断すると、後々の返済負担が経営を圧迫します。 三つ目は、数字が経営判断に結びついていないことです。会計データは存在していても、意思決定に使われていなければ、資金繰り改善にはつながりません。 資金繰りは、結果ではなく設計するもの。将来を見据えた数字の整理が、安定した経営につながります。
2025年12月22日読了時間: 1分


数字で経営判断するための「管理会計」とは何か
決算書は作っているものの、経営判断に十分活かせていない――。こうした悩みを持つ中小企業は少なくありません。その背景には、「制度会計」と「管理会計」の役割の違いが十分に理解されていないことがあります。 制度会計は、税務申告や決算書作成のために、過去の実績を正確にまとめることを目的としています。一方、管理会計は、将来の意思決定に使うための会計です。部門別の収益性、資金繰りの見通し、投資判断の材料など、経営に必要な数字を整理し、使える形にします。 重要なのは、管理会計に「正解の型」はないという点です。企業の規模や成長フェーズ、経営者の判断スタイルによって、必要な数字や見せ方は異なります。 数字を「作ること」ではなく、「使うこと」を目的に設計する。それが、経営判断に活きる管理会計の第一歩です。
2025年12月22日読了時間: 1分

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